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小さきものを愛おしむ

日々思うこと、好きなもの、いろいろ綴る。

一番好きなドラマは「101回目のプロポーズ」だった。

先日「カルテット」について書いた時、今まで好きだったドラマを幾つか思い出した。

そして改めて、私が今までで一番好きなドラマって、やっぱり「101回目のプロポーズ」だよなと思ったのだった。

当時は月9(ゲツク)という言葉も生み出すほど、その枠のドラマはいわゆるトレンディドラマとして大人気であった。「101回目」の他には「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」など、知らない人はいないほどの大ヒットドラマを生んだ枠である。

ヒットする要素はたくさんあった。当時一番と言っていいほど美しいというよりカッコいい女優の浅野温子がヒロイン、主題歌がチャゲ&飛鳥(今はもう聴けないね)、そして放送中放たれる粋なセリフの数々。特にヒロインを恋い慕う達郎が振り絞る愛の言葉『僕は誓う、50年後の君を今と変わらず愛している』・・これはヒロインの妹に教えられてまたそれをちゃっかり言うのだが、これは実はヒロイン薫にとってとても大切な言葉だったのに・・とか、『僕は死にましぇん』とか。

その不器用でも一途な達郎を武田鉄矢が演じたことで、その美女と野獣のようなおよそトレンディラブドラマとはかけ離れたような設定がかえって新鮮だったのもあるのか。

また、武田鉄矢が主人公なのでコメディ要素もあり、弟役の江口洋介との掛け合いは江口がカッコいいのに素朴で恋愛に疎くて、けれど兄弟愛は深くてという絶妙なコンビで笑ったり、兄を思う気持ちにホロリときたりで惹きつけられた。

そして先に述べた『死にましぇん』の有名過ぎる場面。その命を張ったような緊張感の中での魂の叫びに、薫のみならず見ている人は泣かされたのかもしれない。

と書いたが、実は私はあまりあの場面は好きではない。『僕は死にましぇん。』って言うけどそんなの誰にもわからないやん、死ぬかもしれないやん、と思ってしまうのだ。でもこの叫びが薫の心を動かすのよねぇ『私を幸せにしてください。』と言っちゃうんだね。それまで心を閉ざして臆病になっていた彼女を開放してくれた言葉だったのかなと思うけど。

 

それより私は、亡くなった彼のお墓の前で達郎が言ったセリフにグッときた。そしてこの場面と、最後の方で薫が語る言葉が私にこのドラマがベスト1と思わせたのである。

感情が高まり訴える言葉は確かに人の心を打つ。だが私は達郎が真壁さんのお墓の前で薫に静かに語ったあのセリフが一番好きだった。『これからもあなたは彼のことを愛し続けるでしょう。そんなあなたの心ごと僕はあなたを抱きしめるつもりです。そして僕は彼に嫉妬し続けるでしょう。でも、だからこそ、もっともっとあなたを好きになるように努力します。』(セリフは実際と違っているかも、全体的にニュアンスでお願いします。でもだいたいこんな感じ)

こんなこと言える男が本当にいるのか?達郎はボーナス突っ込んだり、トラックの前に飛び出したり、ハチャメチャだけの男じゃなかったんだ、と思った。そしてこの時初めて私も達郎が好きになった、それまで鬱陶しいおっさんでしかなかったのに。

恋人でも夫婦でも、心が離れたなどで別れたのでもない限り、相手を忘れてしまうなんて難しいし、辛い事だと思う。でも実際は前の人を忘れて欲しいと願いたいのが人間ではないだろうか。でも達郎は違った、いや待てよ、真壁さんにはとてもかなわないという予防線を張ったのかな?にしても、彼を愛するあなたをそのまま愛したいなんて言えないよね普通。すごく器が大きいのか、はたまたとても臆病なのか。達郎の場合臆病の方かもしれないけど、とにかく薫のことが好きで好きで仕方ないんだ、そんなに愛されてるっていうだけで幸せだよね。

 

そしてもう一つ好きなところとは、薫が藤井さん(前の彼に瓜二つで、プロポーズされて達郎とは別れることになる)に抱いていた幻想に気づき、彼に別れを告げる場面である。説明を加えた方がわかりやすいので、ここからはかなりネタバレになる、これから見ようかなと思っている人は読まない方がいいかもしれない。

 

藤井さんは達郎の上司として赴任してきた。薫とは偶然出会うわけだが、薫の亡くなった彼、真壁さんと瓜二つで、二人は恋に落ち、藤井さんは薫にプロポーズし、薫は達郎と別れて藤井さんと結婚することを決意する。達郎は会社を辞め、二人を祝福しながらも、最後まで諦めないと司法試験に挑戦するも、落ちてしまう。もう本当に不幸を絵に描いたような達郎のキャラである。

薫は藤井さんに恋をした。でも付き合ううちに前の彼との違いをだんだん感じ始め、あまりにも合理的でクールな藤井さんに疑問を抱き始める。奥さんと別れた理由も、嘘をつかれていたみたいだ、それはダメだ、嘘はやはりいけないな。そんな嘘がなければ、藤井さんのように仕事ができる人は、しばしば合理的でありクールに物事を割り切れるものだから、そういう価値観の人と一緒になればいいのかも。でも薫は違った、きっと前の彼、真壁さんも誠実な良い人だったんだろうけど、彼女も恋愛や結婚に誠実さを求めていた。薫は不安になるが、友人の尚人(これがまたカッコいい頃の竹内力で、、なんでこの路線でいかなかったのか悔やまれるが)の言葉で気がつく、自分は藤井さんに真壁さんを見ていただけではないのか。そして彼に尋ねてみる、同じ言葉が彼から聞けたらという期待を持って。そして聞いてみる、『50年後の私をどう思う?』

真壁さんは『僕は誓う、50年後の君を今と変わらず愛している。』と言って薫にプロポーズをした。その言葉は薫の大切な大切な宝物である。(だから達郎がその言葉を発したのは薫にとって衝撃だった、良くも悪くも凄いインパクトを与えてしまったわけだ。)

しかし藤井さんから返ってきた答えは『そんな先のことなんていいじゃないか、今二人が愛し合っていれば。』

やっぱり彼はあの人じゃない、薫は今度こそはっきりと悟って、藤井さんに別れを告げる。

薫は藤井さんに先ほどの言葉の意味を伝え、『あなたは私でなくても良い人なの、でも星野さん(達郎)は私でないとダメだと言ってくれた、言葉だけじゃなくて心から。』と涙を流す。そう、もういつからか、薫はやはり達郎の気持ちに心を動かされていたのだ。きっと随分前からそうなんじゃないかと私は思う、藤井さんに出会う前からかもしれない。でも、自分のそんな本心に気がつかないでいたのだと思う。

藤井さんは、あんなへちゃむくれの良いとこないおっさんに自分が負けるなんてプライドが許さないだろう、薫が好きというより、そんなプライドからムキになって薫に言ってしまうのだと思うが、『君は彼を愛していない!』と薫に迫る。そして薫も『言わないで!』と言う。そこがリアルだな、そう、薫は達郎に恋をしたわけじゃない、ときめいているんじゃない、愛してる、と囁けるわけじゃないんだ。でも

『言わないで、私がバカだったの。愛してくれる人に、精一杯応えてていくっていうもう一つの愛のかたちに気がつかなかったの。』

そう、このセリフが私が好きなもう一つのポイントである。

こんな愛のかたちがドラマになったことある?だいたい恋愛でも結婚でも、好きか嫌いか、どちらか迷っているか、みたいな、自分主体の気持ちで動くのがほとんどだ。

愛されて結婚したとして、愛されている自分を幸せに思うだろうけど、精一杯応えていくって思える人はどのくらいいるだろう。愛もやはり受けるだけじゃダメなんだ、こちらも愛を返さないとね、って気付かせてくれた。

もう一つの愛のかたちーこんな美女と野獣みたいなカップルうまくいくわけないと誰しも思いたいところだが、これは野獣が美女を愛して尽くし抜き、美女が野獣の愛に応えていくというおとぎ話みたいな物語であると同時に、想いは必ず伝わるという希望を抱かせてくれるリアルな恋物語だと私は思う。

やっぱり愛と希望は人生に必要だ、そしてそこに妥協は入れたくない。「精一杯」というキーワードが私の心を豊かにしてくれる、そんな二つの場面を持って、このドラマは私が今のところ一番好きなドラマである。

 

 

「カルテット」はお洒落で良質なドラマである。

 ドラマは結構好きで毎クール一つは見ている。その中で最後まで見ようと思えるほど面白いのは多くはないが、たまに良質なものに出会えると嬉しい。

今季はTBSの「カルテット」を見ている。これはホント私の中で久々のヒット作である。

大人気だった「逃げ恥」の後で、最初宣伝を見た時は暗いなぁとあまり見る気はしなかったが、役者が達者な人ばかりだったので期待をしたのと、題名にあるように弦楽器が出てくるので見てみようと思った。

見てみると面白い。いや、初めは不思議な会話劇に戸惑い、面白いのか何なのかよくわからなかったが、回を追う毎にだんだんハマってきた。ちょっとしたセリフや設定も、後で「あ〜なるほど!」と思う場面が散りばめられていて目が離せない、役者の巧さにも唸らされる。脚本と演出と役者、この3つが揃うとこんなに面白いものができるんだと感心させられるのがこのドラマだ。

登場人物は主人公が4人、別府、家森の男性二人と真紀、すずめの女性二人でカルテットを組んで演奏している。この4人はいろんなものを抱えていて、出会う経緯なども複雑なものが絡み合っている。それも徐々に明らかになるのだが、明かされてもまだ何か仕込まれている気がして油断できない、そんなドラマである。

実はこのドラマ、視聴率は良くないらしいが、視聴率とドラマの質が比例しないのは普通のことなので気にならない。しかしこんなに面白いのに見ている人が少ないなんてもったいないとは思う。というか、評判は良いとも聞いたので、見る人も増えたかな?

私はドラマ終了後、このドラマのツイッターを見るのも密かに楽しんでいる。皆さんいろいろ見る視点が面白いし、自分が見落としていたものも発見する。なので、これは録画して後でちょっと見返すのがオススメである。先に述べたように脚本も演出もいいのだが、何より役者の演技が巧いんだ。

物語も終盤なので、だいたい登場人物については把握できるのが普通の流れだろうが、この話においては、何かもっと隠されたことがあるのではないだろうかと思ってしまう。実際昨日のラストでは、真紀さんが真紀さんではない、という刑事の発言があった。もう、何が何だかわからない、誰なん?

でもこれ、松たか子だからおぉ〜と納得できるような。ホントこれ、その辺の下手な人たちがやると全然面白くないような気がする。脚本と演出だけ良くてもきっとへぇ、と思うだけだろうな。

松田龍平は人の良い別府さんだが、本当に人が良いだけなんだろうか、いや、人が良いのは疑いがないけれども、と思わせる。普段もきっとこんな人なのかなと思わせるような自然な演技ですごいな、と思う。

高橋一生は拘りが強く一途っぽい家森で、この人結構前から良い演技すると思ってずっと追っている人だが、今回もそのポーカーフェイスがうまく生かされて、クールだけど実は熱いってそこここで感じる。色気もあるなぁ。

満島ひかりは若いのに過去に辛いものを抱えたすずめちゃん。この人本当に巧いね。若くて可愛い役だから、これをアイドルとか持ってこられたら途端に話が薄っぺらくなるところを、ひかりちゃんでホントよかった。すずめちゃんが別府さんを好きな気持ち、真紀さんを好きな気持ちが痛いほど伝わる。

ただ、父親との確執を描いた回での結末は、私はあまり共感できなかった。これはひかりちゃんがどうこうではなく、というか、ここの女性二人の演技はすごく良かったけど(この時の男性二人の情けなさよ、それも良かったけど)。でも、ありがちな脚本ではなかったというところは評価されるのかな、私はここばかりはありがちでも良かったと思う。親子のつながりを、そんな風に描いて欲しくなかったな。

松たか子は巻真紀改め早乙女真紀。元夫のクドカン、元姑のもたいまさことのやり取りとか、見ごたえあるなぁ、その二人も怪しいなぁ。

でもこの真紀さん、すごく闇を抱えてそう、いい人なの?悪いの?松さんのセリフや表情に何かすごく騙されているような気がして、なんか怖いなぁ。とにかく松たか子うますぎる、怖すぎる。

前回の放送見ると、アリスちゃんという癖のある人物を許してあげる優しい真紀さん、という流れに見えるけど、実は真紀さんの方がもっとすごいことしてたりして、なんて考えちゃうよ。

そしてこの4人が結成しているカルテット、偶然出会った(とされる)4人はそれぞれ弦楽器をしているということでカルテットを組んで活動をすることになったわけだが、まあ偶然ではないということはわかったんだけれども、バンドじゃなくてカルテットというところがお洒落だよね、ここにも良質な大人な匂いがする。

そして別府さんの別荘での生活、生活感なくてこれもお洒落。

そしてそれぞれの人物のふとしたセリフ、うーんと唸ってしまったりする。例えば夫と一緒に行くとすずめちゃんに告げる真紀さんのセリフ「抱かれたいの」なんて、セリフもドキッとするけど、それを流すタイミングが良いよね。その場では真紀さんがすずめにただ耳打ちしている場面、それを聞いてすずめは手を離すしかなかった。見る方は「何々、何言ったの?」とドキドキする。そして回想でのそのセリフ。もう、演出すごいお洒落!セリフもお洒落。そして松さんが言うと何かすごく何かあるぞ、って思う。もうこの自分の語彙力の無さよ、すみません。

とにかくこの4人、よく使われる言い方をすると、心のヒダを表現するのがすごくうまい。贅沢なキャスティング、これだけで大人なお洒落なドラマだってわかってしまうところもすごいよね。そしてエンディングがこれまたお洒落で。だって椎名林檎だよ?まーこの歌いい、お洒落。私お洒落ばかり言ってる、でも本当にそうなんだもん。作ったのは林檎だけど歌ってるのは違うなと思ったら、何とこの4人だそうな。松さんの声はよくわかるけど、それにしても上手いなぁ、「アナ雪」の人だものね、当たり前だね。そして4人ともめっちゃお洒落しているこの映像、すごくみんな色っぽくて素敵だ。特にすずめちゃん、昔のハリウッド女優みたいに美しい。そして一生さん、「いっさいがっさい」って歌っている姿にドキッとする色っぽい。龍平さん、もっと行けーって思う。松さん、「大人は秘密を守る」ってなにー、それ何ズルいって思った。とにかくこのエンディング秀逸。

 

さぁそれにしても、これ結末はどうなるのかさっぱりわからない、わからないから面白い、回を追う毎に謎が深くなる。でもこういったサスペンス風なドラマも、最終回でがっかりするものも多いんだけど、なぜかカルテットはどうオチがあっても、何か腑に落ちるような気がする。それだけに、後2回?3回?もうすぐ終わるの寂しいな、これ1年続いても見るよきっと、大河ドラマばりにやっちゃいなよホントに。

 

 

「題名のない音楽会」は休日の朝によく合う。

題名のない音楽会」これは私の子どもの頃から放送されていると記憶している。念のため調べてみると1964年スタートらしい、もう50年、サザエさんもびっくりの長寿番組である。当初は確か指揮者の山本直純さんが出演していたと思って調べると初代司会は黛敏郎さんで、その後永六輔さん、武田鉄矢さん、羽田健太郎さん、佐渡裕さんと来て、現在五嶋龍さんとなる。あれ?山本さんは司会じゃなかった?でも確かに出演はされていたように思うが、公式には名前がない。指揮者で出てらしたのかな、まぁそれはそれで、深く拘らない。それより、音楽に深く携わる方々の司会の中で、武田鉄矢さん?と思ってしまった。すみませんね、海援隊と言うグループで大ヒットもありましたね、仲間外れクイズかと勘違いしてしまったわ。

 

それにしても、番組名「題名のない音楽会」とは良く名付けたものだなと思う。本当にクラシックに拘らずいろんなジャンルを聴かせてくれて、食わず嫌いだったゲーム音楽や、初音ミクとかも興味持った。

それでも、この長寿番組を最初からずっと見ていたわけでもなく、ついつい忘れてしまう時間帯で、思い出した時に見てはいたけれど、ビデオのデッキを買い換えてから自動的に録画してくれるようになり、忘れずいつも見ることができるという幸運に恵まれている。休日の朝はクラシックが似合う、その前の時間帯にラジオのシンフォニーホールアワーという番組があり、これも合わせて、お休みの日だなぁとのんびりできる心地よさがある。

 

そして今欠かさず見ている理由の一つが、ヴァイオリンが良く演奏されるということである。現在の司会はヴァイオリニストの五嶋龍さん、オープニングで番組のテーマ曲が彼の演奏で流れるが、それでもうワクワクする。私は不勉強で、この番組を見るまで彼の存在を知らなかった。あの天才五嶋みどりの弟ということだが、彼もやはり天才なんだろうか、技術のことは良く分からないが、音楽が好きでたまらない、演奏が楽しくてたまらない、皆さんも楽しんでよ、というオーラが演奏している彼からバンバン伝わる。好きか嫌いかと聞かれたら、好きだ。音楽は音を楽しむと書く、楽しくなくちゃね。

彼のヴァイオリンを聴くだけで十分だったが、ブログに書くにあたって彼の経歴をググってみたら、アメリカ生まれで、なんとハーバード出てはるとか。あやや、天才なのはヴァイオリンだけではなかったか、それとも両方とも秀才なのか。

でもこういう人たちは、間違いなく努力もすごいと思う。彼の場合、出生に何かしらあり、きっと悔しい想いなども経験しているだろう、姉と比較されたりもするだろう、それでもあんなに音を楽しむことができるなんて、やっぱり天才なんだろうな。

 

でも残念なことに、彼の司会はこの3月で終わりらしい。新司会者は石丸幹二さん、劇団四季で活躍された日本を代表するミュージカル俳優のお一人である。彼の貴公子然としたところとか品があって私は好きなので、これも楽しみ。余談だが、現在ドラマなどでいろいろ活躍されている堀内敬子さんは石丸さんと四季で同期だそうだ。

でも、私の好きなヴァイオリンの出番は少し減るのかな、それは寂しいなぁ。

 

さて、この番組が放送50年を迎えるということで、最近2500回記念のちょっと力の入った企画を放送してくれている。ウィーンフィルの精鋭たちのアンサンブルは、ラフな服装もあって、その辺の兄ちゃんたちが軽く演奏しているようで実は凄いという何かワクワクする企画だったし、その次の第9とプロジェクションマッピングとのコラボも、「えーいま年末だっけ?」というような贅沢なもので聞き応えがあったし、今日の放送では、様々な音楽コンクールで勝ち抜いてきた若き音楽家8人のアンサンブルで、普通の演奏会ではありえない顔合わせだとか。そうだよな、ナントカコンクール優勝といえば、それだけでソロで招待されるような器だもんね。だから皆さん気が強くて、練習の時は合わせるのが大変だった、とどなたかがポロしていた。いいのかー?そんなこと言っちゃって。

それにしても、コンクールって顔面審査もあったっけ?というくらい、皆さんお美しい&イケメンで自信に溢れている、そりゃ気も強くなるわな。でも腕は流石、痺れた。

 

そして次に現れたのが、かの辻井伸行さん。このアンサンブル➕五嶋さんをバックにショパンを演奏された。何と贅沢な面子、こんなの何万出したって聴けないよ、テレビ朝日凄いよ。

ところで辻井さんのことはもう何も言わずともいいだろう、けれど、私は今日彼の演奏が始まった途端泣いた。自分でもびっくりした。彼の演奏はもちろん聴いたことがあるし、素晴らしいのも知っていた。でも、始まったピアノのあまりにも澄んだ音に思わず涙が出たのだ。ピアノを聴いて泣くなんてどのくらいぶり?というか、こんなに美しい音色ってそんなに聴けない気がする。

何でもそうだろうけれど、人が発したものにはその人の魂が宿ると思う。だから機械ではなく、人が生み出すものはそれぞれみんな違うものを持っている。

辻井さんの演奏を聴いて、あぁこの人は本当に心がきれいなんだろうな、としみじみ思った。伝わるものは、ただただ愛情だった、そして音楽を心から楽しんでいた。心が洗われるというけれど、今日私は本当に心が洗われる思いだった。感謝感謝、朝からホントに良いものを聴かせてもらった。

 

その人の魂が宿ると言ったけど、特に音楽にはその人の心持ちも反映されるような気がする。音楽が好きで、それを伝えたくて、楽しんでもらいたくて、という人の演奏にはやはり心を動かされる。私の好みもあるかもしれないが、自分に酔っていたり、テクニックばかり意識するような演奏に出会うと、たとえ上手くても聴きたくなくなる。

でも今日は楽しかった、今度彼の演奏会行ってみたいと思った、もちろん五嶋さんも。

バレリーナの吉田都さんを見て、バレエが好きなのを思い出す。

先日NHKの「あさイチ」にゲスト出演されていたバレリーナ吉田都さん。

もう50歳を越えられたとか、ふぇ〜信じられないくらい美しい。

自分とそんなに違わない年齢なのに、何がどこがこれ程の差を生むのか、愕然とした朝のひと時だった。

私が彼女の踊りを見たのは、テレビのくるみ割り人形が初めてだったかな、その正確で完璧な踊りに加えて、何て豊かな表現をするんだろうと一瞬で引き込まれた。

彼女の踊りを一言で表現するなら、「たおやか」というところか。

彼女の踊りは日本人らしい、とでも言うべきか、日本の伝統芸能の歌舞伎にも通ずる「間」の表現が素晴らしいと私は思う。

歌舞伎では、見栄を切る前の「間」がすごく大切なように思うが(と言って私は歌舞伎を実はあまり知っているわけではないので、違っていたらごめんなさい、でもそんなイメージを持っている。)吉田さんの踊りもそんな「間」を持っている、そしてポーズの決め方がすごく美しい。例えば彼女はもちろん足が180度上がるが、それを160度くらいで抑えて、その20度の往復の0.何秒かの「間」を魅せる、その間に私は惹かれる。そしてそのように控えめでありながら強い印象を与える踊りを見せる、そこがたおやかであると私は思う。

だから、機械のように正確でありながら、もちろん機械にはない表現を見せてくれる。

彼女が所属していたバレエ団か学校だかの偉い方が(めちゃいい加減な覚え方ですみません)彼女の脚は語っている、とか言われていた。確かフェッテの試験か何かで彼女が回るのを見てそう思われたと記憶しているが、まさに私も「そうそう!」と思った。本当にね、脚が音楽や物語を語ってくれるんですよ、彼女の踊りは。

そして、容姿も素敵である。吉田さん自身は、コンプレックスの塊だったとおっしゃっているが、私は大好きである。お顔も可愛らしいけど、何よりその整った体、まるでお人形さんみたいなんだもん。

バレリーナと言えば、だいたいの人が細くて長いという印象ではないだろうか、手を伸ばせば首のところが筋ばるみたいな。

吉田さんは小柄な方だと思うけれど、とても均整が取れていて、そんなに細すぎず、適度にお肉もついていて、でも絶対余計な肉はなくて、ホントにお人形さんだと思ってしまう。一言で言って、「可愛くてかっこいい」理想だなぁ。

 

何を隠そう、私はバレエが大好きだ。子どもの頃から好きで好きで、テレビでバレエがあると張り付いて見ていた。父が弾くピアノに合わせて、母のペチコートを履いて、狭い四畳半の部屋の椅子の間をぬって、とにかくそれらしく踊っていた記憶がある。

 

そんなに好きなら習っていたのか、と聞かれると、これが何とも習えなかったようで。

私は習いたかったと母に訴えるも、「公民館でお稽古があったから連れて行ったけど、絶対いや、と言って入ろうとしなかった。」と言われてしまった。

はて?そうだったかなぁ、、、まぁ私は小さい頃相当頑固だったようで、自分でも何となく覚えてはいるが、言い出したら聞かないところはあったようである。それが災いしてか、小学校で先生にモロ嫌われたり友達からいじめを受けたりもした。それはまた追い追い書いていこう。

 

とにかくそんなに好きなのにバレエに携わることもなく生きていてやっぱりちょっと後悔、うん、人生は後悔の連続だ。

でも一念発起、私が初めてバレエを習ったのが高校生になってから。実は小学校高学年から高校まで、家の方もいろいろ大変になり、習い事どころではなかったのもあったのだけれど。

でも高校に入って初めて宝塚歌劇なるものを見て、すごく衝撃を受け、こんなことはしていられない、私もこういうことがしたかったんだ、と思った。血湧き肉踊るという感じか、長い眠りから覚めたようにバレエ教室を探し回り、やっと初めてバレエを習うこととなる。

 

好きこそ物の上手なれ、元々体もすごく柔らかくて、子どもの頃は軽々ブリッジもできたし開脚もなんのその、うつ伏せから反り返ると足が頭から出せた、のでぐんぐん上達したようだ。一つ、また一つ何かできるようになるのが嬉しくて、電車で30分くらいかかっても、お腹が空いても全然苦にならなかった。先生も目をかけてくれたようで、年賀状に「あなたには期待しています。」と書いてくださりすごく嬉しかった。週1回なのが物足りなくて毎日通いたかった、本当にもっと早く始めていればバレリーナになれたかもと思っていたなぁ。

でも、誰しも通る道、受験というもの。それをバレエと両立させるのが、不器用な私には難しかった、半年休んじゃったんだ、それが縁の切れ目だった。

先生は、すごく残念がってくださった、絶対すぐ来なさいよ、と言ってくださった。

私もそのつもりだったんだけど、大学ってとこに行くとなんやかんやですぐ時は経つんだ。人間って、私って弱いなぁとホント思った。

行かなくなった理由がもう一つ、宝塚もずっと好きで行っていたけれど、それも受験で暫く止めていた。それで、久しぶりに行ってはまり込んだのと、私がファンだった人がトップになったので、そこにも力が入ってしまったのだ。

でもバレエはやっぱり忘れられない、それで、もう一度行きだしたのが1年か2年後だったか、先生は覚えていてくださったが、体がなかなか戻らない。そこで無理をして足の筋を痛めてしまい、心折れてしまった、完全にやめてしまった。

今考えると、まだ若いんだし、ぼちぼちすれば良かったんだな。でも前のようにできないのがすごく嫌だったし、学校も宝塚も忙しくてもういい、と思ってしまった、これもやっぱり後悔だな。

でもねー、やっぱり好きなものは好きなのよ、また10年後くらいに大人のバレエを始め出す。そしてまた今姿勢を改善する体操のようなバレエを無理ないように教えてもらっている。やっぱりバレエの動きや姿勢が好きだし、音楽も好きなんだな。そしてバレエはやり方によっては年齢を重ねてもできるスポーツだと思う。

そういえば少し前からか、大人のバレエとか、流行りだしたよね。本当にね、体幹を鍛えるから、正しくやればすごく良いと思うよ。でもちゃんと教えてもらえなくて自己流にすると絶対体を痛めるから、やろうと思う人は、ちゃんと先生を選んだ方が良いと思う。いろいろ見学もしたけど、残念なことに基礎をしっかり教えていない人もいるなあと思った。

 

そこでまた吉田都さんに戻るけど、彼女は今でもすごく体を鍛えているらしい。バレエの基礎レッスンはもちろん、体幹を整えて強くする運動をしている様子が出ていた。

アスリートや芸術家って、いつまでも探究心を持ち続けるよね、まさに「天職」についた人の定めであり望みなのかな。素晴らしい。

「天職」と言えば、これも以前テレビで熊川哲也さんが、なぜバレエダンサーになったのかという質問に「天職だから。」と即答したのがカッコよかったな。

「好きだから」とか「小さい頃からなりたかった」とか言う人はいるけど、「天職だから」と言えるのがすごいなと、同時に羨ましいとも思った。私の天職ってなんだ?もう遅いわな。

 

ブログ始めます。

生活の中で、いろいろ感じたり思ったり、そんなことを綴ってみたくなりました。

 

それにしても、最近時間の経つのがすごく速く感じる、「もう朝だ」「もう夜だ」

毎日その繰り返し。今だって、ブログ始めようと四苦八苦してたらもう昼過ぎた。

子どもの頃は時間が経つのが遅かったんだけどな、いつの頃からかな、一日が速いこと、当然、歳をとるのも速い。あ、と感じたことが、気がつけばもう何日も過ぎていたり。

テーマなどが決まっているわけではないので、雑日記ということで。

 

まずは、好きなものいろいろ綴っておこう。

 

弦楽器が好き。

子どもの頃からピアノを習っていた。親がクラシックが好きでいつも流していたので気がつくと聴いていたという感じ。そのおかげか、今でも最初の音を聴くとどの曲かわかる。といってもタイトルがわかるものばかりではないので、大概「ほらあの曲。」と口ずさむことができるくらいで、大して何の役にも立てていない。これ全部タイトル言えたら、クラシック版ドレミファドンで優勝できるかもなのにな。

でも少し大きくなると親に反抗したくなったのか、自分は歌謡曲ガンガンかけてたな、

ヤンタンヤンリク聴くのはいいけどピアノも練習しなくなったな、ちょっと後悔。

 

ピアノもいいけどいつの頃からかヴァイオリンの音色が大好きになり、私の癒しの源になっている。

 

ヴァイオリンの音は私の気持ちを落ち着かせてくれる。

高音は頭のどこかにストレートに入ってくる、目を瞑ると、音が頭の中で響いている。

低音はハートに入ってくる、そこでスーッと身体中に広がっていくような気がする。

少し疲れた時は、ベートーヴェンのロマンスを聴く。高音もいいけどメロディーが彷徨った後落ち着くところが好きで、気持ちがすっと楽になる。短くて即効性のある頭痛薬のようである。

 

子どもの時にヴァイオリン習っておけばよかったなと思う、そういえば兄は少しかじってた、私はその頃は考えもしなかったな、ピアノだけでいっぱいいっぱいだったっけ。

知り合いのピアノ教師から聞いたんだけど、ピアノは誰が鍵盤を叩いてもまあ聴ける音が出るけど、ヴァイオリンはそうはいかない、小さい頃から習うか、よっぽど素質がないと大人になってから習っても大した音が出ないということである。というのも、その人自身が最近ヴァイオリンを習い出してしみじみ感じたらしい、ヴァイオリンで思う音が出ないのが悔しいようだ。

ピアノの才能は溢れているのにね、きっとヴァイオリンも私なんかからしたら上手なんだろうけど、音楽家として自分の思う音が出ないのは嫌なんだろうな。

 

それはそれとして、大人になってからヴァイオリンをやってみたい気はあったけど、なんか敷居が高いし、楽器も高い気がする。なので、今別の弦楽器を習っている。

その音色も私は大好き。

少しずつ弾けるようになるのが楽しくて、そのうちどこかで披露できたらいいなと夢を持っている。またその話は今度。

 

ピアノもまたぼちぼちやっている。ブックオフとかで楽譜を見つけて、簡単に弾ける曲をやってみる。中には本当に簡単だけど結構カッコよく弾けたりするのもあって楽しめる、アレンジ万歳。なんにせよ、音にまみれるのは楽しい。

 

音楽を聴くのも大好き、ジャンルは様々。でも好きなアーティストがいるのでもっぱらそれを聴いてるかな。それもまた今度。

 

でも、音楽が好きではあるけれど、いつも鳴らしてないとダメなわけではない。

時には無音、もしくは雑音が良い時もある。そんな話もまたするかな。

 

他にも好きなものいろいろあるので、また綴っていこうかな。